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たとえば、中継で一塁走者が二塁へ進んだのに、あとで見ると盗塁が増えていない。「アウトにもなってないのに、どうして?」というときは、走者の動きだけでなく守備側も見てみよう。
守備側がなんら守備行為をせず、無関心と判断される進塁は、盗塁ではなく野手選択による進塁になります。 野手選択は「フィルダースチョイス」とも呼ぶ記録用語。この場合は、守備側の対応によって進塁したことを示す扱いです。
ただし、捕手が二塁へ投げなかった。その一場面だけで、必ずこの扱いになるわけではないんだよ。
見るのは「投げたか」だけではなく、その前後の守備
NPBが公開する記録規則の9.07(g)には、守備側の無関心をどう判断するかが説明されています。回や得点差、走者を塁にとどめようとしたか、投手の牽制、野手が塁へ入る動きなどを、全体として考える内容です。
牽制は、走者が塁から離れすぎないよう投手などが送球するプレーのこと。捕手の最後の一投だけを見ると、その前に守備側がどんな動きをしたかを取り落としてしまうんだね。
だから「何点差なら必ず盗塁にならない」という線引きに置き換えないでね。点差も、判断材料の一つです。
一・三塁で、三塁走者の生還を防ぎたい場合は?
ここが、ちょっと意外なところ!
同じ原注には、一・三塁で一塁走者が二塁を狙う場面の説明があります。二塁へ投げる間に三塁走者が本塁へ走るのを防ぐ、という正当な戦術上の理由で送球しなかったと記録員が判断すれば、通常は盗塁を与えるとされています。
記録員は、試合のプレーを公式記録にする担当者。送球しないことと、無関心と判断されることは同じではありません。 一塁走者の進塁を許してでも、ホームの失点を防ぎたい場面があるわけです。
記録を読みたいなら、規則の年度もそろえて
規則を一冊で確かめたい人には、『公認野球規則 2026』があります。国立国会図書館の書誌で、編纂者・発行年・ISBNを確認できます。ISBNは本を見分ける番号です。
今回の説明は、NPBの公開PDFの該当項目に沿っています。公開PDF全体を2026年版書籍そのものとして扱ってはいません。年度別の確認には、必要な年度の本と大会の適用規則を合わせてね。
次に「走ったのに盗塁なし?」と思ったら、捕手だけでなく、投手と内野手の動き、ほかの走者の位置も見てみよう。二塁で起きたことの理由が、ホーム側にあるかもしれないよ。
参照:NPB公開記録規則、国立国会図書館、楽天市場bookfan。2026年10月21日確認。